こんにちは、英語科3年の今村瞭太です。私はいまロンドンのSOAS University of Londonで一年間の交換留学をしており、国際関係学・開発学を主に学んでいます。今日は現地での生活やこちらで思ったことを受験生の皆さんにお届けしようと思います。
さて、皆さんは「Seize the Day」という言葉を知っていますか。これは直訳すると「その日を掴め!」、つまり今日一日を大事に生きようということになりますね。実はこれ西洋では様々な言い回しがあって、例えば諺の「Gather Ye Rosebuds While Ye May」やラテン語の「Carpe Diem」など古くから扱われているテーマになっているようです。ロンドンってまさにこの言葉がぴったりな都市です。街には音楽があふれていて、ストリートミュージシャンの音にあわせて観客も一緒になって歌ったり踊ったり、みんなすごく活き活きしています。カフェの定員さんが笑顔でクロワッサンを一個おまけしてくれたり、ハンバーガーショップのレシートを見ると「Wingardium Levios:)」って書いてあったり、細かいところにユーモアがあって、みんな毎日を楽しんでいるなあって思います。
私は日本にいたとき、ついつい同じような毎日を過ごしていて、気づいたらもう何ヶ月も経ってる、みたいなことがよくありました。小さいころは数時間がすごく長かったのに今では気づいたらあっという間に経っていることがよくあります(これほんとに不思議ですよね)。でも本当はいまをもっと楽しまなきゃいけないんだってロンドンの人たちに教えてもらいました。彼らもきっと毎日楽しいことばかりじゃなくて、きっと退屈なことや辛いことにもたくさん直面していると思います。そんな時こそ些細なことに楽しみを見出す姿勢って大事だし、かっこいいですよね。
本番直前を迎えた皆さんにいま伝えたいのは、この受験勉強にあてている時間や受験本番も本気で楽しんでほしいということです。受験勉強をしていると、忙しさとプレッシャーでいま自分が何のために勉強しているのか分からなくなってくることがありますよね。それに本番が近づいてくると焦って逃げ出したくなることがあると思います。そんな時には「Seize the Day」をぜひ思い出してみてください。つらい大学受験も見方を変えれば、みなさんがこれまで築いてきた知識、さらには大学や学問への想いをぶつける場になります。それに皆さんの答案を読むのは、各学問分野の専門家である大学の教授です。そんな最前線で活躍する教授に自らの知見を本気で読んでもらう贅沢な機会はなかなかないと思います。大学教授との対話と思って、この時間をぜひ思いっきり楽しんでみてはいかがでしょうか。
最後にもう一つ、ロンドンに留学した文豪、夏目漱石の言葉を添えて皆さんへのメッセージとさせていただきます。
「前後を切断せよ、妄りに過去に執着するなかれ、いたずらに将来に望を嘱するなかれ、満身の力をこめて現在に働け。」
皆さんが本番を楽しめるよう祈っております。
3年 今村
さて、皆さんは「Seize the Day」という言葉を知っていますか。これは直訳すると「その日を掴め!」、つまり今日一日を大事に生きようということになりますね。実はこれ西洋では様々な言い回しがあって、例えば諺の「Gather Ye Rosebuds While Ye May」やラテン語の「Carpe Diem」など古くから扱われているテーマになっているようです。ロンドンってまさにこの言葉がぴったりな都市です。街には音楽があふれていて、ストリートミュージシャンの音にあわせて観客も一緒になって歌ったり踊ったり、みんなすごく活き活きしています。カフェの定員さんが笑顔でクロワッサンを一個おまけしてくれたり、ハンバーガーショップのレシートを見ると「Wingardium Levios:)」って書いてあったり、細かいところにユーモアがあって、みんな毎日を楽しんでいるなあって思います。
私は日本にいたとき、ついつい同じような毎日を過ごしていて、気づいたらもう何ヶ月も経ってる、みたいなことがよくありました。小さいころは数時間がすごく長かったのに今では気づいたらあっという間に経っていることがよくあります(これほんとに不思議ですよね)。でも本当はいまをもっと楽しまなきゃいけないんだってロンドンの人たちに教えてもらいました。彼らもきっと毎日楽しいことばかりじゃなくて、きっと退屈なことや辛いことにもたくさん直面していると思います。そんな時こそ些細なことに楽しみを見出す姿勢って大事だし、かっこいいですよね。
本番直前を迎えた皆さんにいま伝えたいのは、この受験勉強にあてている時間や受験本番も本気で楽しんでほしいということです。受験勉強をしていると、忙しさとプレッシャーでいま自分が何のために勉強しているのか分からなくなってくることがありますよね。それに本番が近づいてくると焦って逃げ出したくなることがあると思います。そんな時には「Seize the Day」をぜひ思い出してみてください。つらい大学受験も見方を変えれば、みなさんがこれまで築いてきた知識、さらには大学や学問への想いをぶつける場になります。それに皆さんの答案を読むのは、各学問分野の専門家である大学の教授です。そんな最前線で活躍する教授に自らの知見を本気で読んでもらう贅沢な機会はなかなかないと思います。大学教授との対話と思って、この時間をぜひ思いっきり楽しんでみてはいかがでしょうか。
最後にもう一つ、ロンドンに留学した文豪、夏目漱石の言葉を添えて皆さんへのメッセージとさせていただきます。
「前後を切断せよ、妄りに過去に執着するなかれ、いたずらに将来に望を嘱するなかれ、満身の力をこめて現在に働け。」
皆さんが本番を楽しめるよう祈っております。
3年 今村